寸止めルールを採用した伝統空手と、フルコンタクトの空手。これから空手教室を選ぼうとする方にとって、その二つの違いに戸惑われる方も多いでしょう。そんなあなたの為に、こちらの空手動画サイトを用意させていただきました。動画で空手の違いを知ってもらえれば幸いです。
空手動画を楽しむ前に、まずは、空手界の分類について、軽く説明いたしましょう。
空手の発祥は、琉球王国時代の沖縄で発祥した武道です。
沖縄本来の拳法である手「ティー《と中国拳法が交わり、唐手「からて《となり、明治から昭和に掛けて、 沖縄から本土へと、「空手《表記が広がっていきました。
公の場で本土で「唐手《が初めて披露されたのは、大正11年(1922年)の文部省主催の第1回体育展覧会においてです。
これ以降、初めて、空手に流派が生まれます。
戦争を経て、1950年に全日本学生空手道連盟が結成されます。
そして、1957年の全日本学生空手道連盟主催の「第1回全日本学生空手道選手権大会《で採用されたのが、寸止めルールです。
そして、1964年に寸止めルールを採用した 全日本空手道連盟(JKF)が結成されます。
1969年9月にJKF主催の「第1回全日本空手道選手権大会《が 開催された後、極真空手創始者の大山倊達により、フルコンタクトと呼ばれる、素手、素足の直接打撃制による防具を一切着用しない「第1回オープントーナメント全日本空手道選手権大会が、同年同月に開催されます。
こうして、寸止めルールを採用した伝統空手とも呼ばれるJKFと、フルコンタクトの極真空手と、大きく別れて行ったのです。
ここで私は、空手界を3つの分類に分けてみます。
一つ目は、文部科学省認定の全日本空手道連盟(JKF)に加盟している空手団体です。
剛柔流、松濤館流、和道流、糸東流が四大流派と呼ばれています。
日本体育協会や、日本オリンピック委員会に加盟しているのは、このJKFの空手で、国体やナショナルチームで活躍する選手は、JKFに加盟している空手団体の選手です。
JKFが、文部科学省所轄の影響か、スポーツ化の傾向にあるのに対し、 格闘技としての色を残しているのが、同じ伝統空手でも、JFKに加盟していない沖縄伝統空手と呼ばれる空手が、二つ目の分類です。
流派には、沖縄剛柔流、上地流、小林流、少林流、少林寺流などがあります。
そして、3つ目の分類は、極真会館を代表とするフルコンタクト空手となります。